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Googleの最強ゲーム機『Stadia』の特徴とラグ・遅延問題をまとめて紹介!

Stadia

ついにGoogleがゲーム業界に参入します。

ゲーム開発者が集うイベントGDC2019(Game Developers Conference)にて、Googleの最新ゲーム機『Stadia』が発表されました。

ネット上では、「他のゲーム機オワタ」「Google一強の時代が始まる…!」など様々な意見が挙がっていますが、実際のところStadiaはどうなのでしょうか。

この記事ではStadiaの特徴やこれからの課題について解説していきます。

Googleの最新ゲーム機『Stadia』って?

Stadiaは2019年からサービスが開始される『ゲームストリーミングサービス』です。

ゲーム機とは言っているもののゲーム機本体が販売されるわけではありませんので、ゲームサービスが開始するといった方がより正確な言い方かもしれません。

Stadiaの最大の特徴は、ゲーム機がいらないことでしょう。

スマホやタブレット
▲Stadiaはブラウザさえあれば
スマホやタブレットでもプレイ可能。

今まで時間がかかっていたゲームのダウンロードやソフトのアップデートをする必要もなく、インターネットさえあればゲームをプレイすることが出来ます。

さらには、インターネットに接続できるものであれば、スマホやタブレット、パソコンなど全ての端末で利用できるというのも魅力の1つです。

Stadiaは、様々な面で期待を込められたゲームと言えるでしょう。

ストリーミングゲームサービスってどんなサービス?

『ゲーム機が無くてもゲームが出来る』を実現するのが、ストリーミングゲームサービスです。

ストリーミングゲームサービス(クラウドゲーミングサービスとも言われる)とは、本来ゲーム機で行う処理をインターネット上で行うゲームシステムのことになります。

以下の図のようなイメージです。

▼従来のゲームシステム

▼ストリーミングゲームサービス

「ゲーム機なしでゲーム出来るのはかなり画期的ななのでは!?」と思われる方も多いかもしれませんが、メリットがある一方でどうしてもデメリットが付きまとってしまいます。

【ストリーミングゲームサービスのメリット】

・インターネット上で映像化されるため高スペックな機器が必要ない
・ゲームをダウンロードしなくてもプレイできる
・携帯端末などでもプレイすることが出来る

【ストリーミングゲームサービスのデメリット】

・サーバーの維持費が高い(月額制が導入される)
・受信するデータが重くなるためある程度の回線速度が必要
・サーバーの処理に時間がかかるため応答速度が遅い(Ping値が悪い)

特に問題になるのが、ネット回線についてです。

ゲーム機を利用した既存のゲーム機は簡単なデータのダウンロードだけで済みましたが、ストリーミングゲームサービスではデータの容量がかなり大きくなります。

既存のゲーム機で「ラグい…」と悩んでいる人も多くいますので、それを考慮すると、ストリーミングゲームサービスが一概に優れているとは言えないでしょう。

ストリーミングゲームサービスの問題
▲ストリーミングゲームサービスでは
既存のゲームよりさらに回線が重要になる。

ちなみに、ストリーミングゲームサービスはすでに日本でも取り入れています。

中でも知名度が高いものとしてSONYが提供している『PlayStation Now』がありますが、プレイできるタイトルや月額料金の面から人気とは言えない状態です。

GoogleのStadiaがどのように市場を動かすのかに期待でしょう。

Stadiaの特徴と魅力

ここからはStadiaの特徴と魅力について紹介していきます。

様々な界隈から注目されているStadiaには、既存のゲームと違ってどのような魅力があるのでしょうか。

デバイスを問わずゲームをプレイできる

やはりStadiaの最大の魅力はデバイスを問わずプレイできる点です。

「出かけるから続きはスマホでプレイしよう!」「スマホさえあればゲーム機を持ち歩かなくてもいい!」など、スマホが流行った今だからこその魅力と言えるでしょう。

また、オンラインゲームをプレイするにしてもゲーム機器は安くない買い物です。

ゲーム機器
▲オンラインゲーム機器を揃えるのは痛い出費。
Stadiaでは、それらを購入する必要がない。

PS4やSwitch、XBOXのようなゲーム機器は3万円前後必要になりますし、ゲーミングパソコンを買おうものなら10万~20万円は必要になってきます。

その費用が掛からないのは、かなり魅力的です。

スマホやタブレットさえあれば簡単にゲームをプレイすることが出来るため、ゲームの敷居も低くなり、より多くの人がゲームを楽しむことが出来るようになるでしょう。

4K60fpsの圧倒的な映像クオリティ

Stadiaの2つ目の魅力は、映像のクオリティです。

Googleが公表したStadiaの情報によると、Stadiaでプレイできるゲームの解像度は、端末を問わず『4KHDR/60fps(将来的には8K/120fps)』になっています。

この解像度はかなり凄いです。

例えば、PUBGなどの人気ゲームを4K/60fpsでプレイしようとすると、最低でも6万円以上するハイスペックグラフィックボード(GPU)が必要になってきます。

StadiaのGPU
▲StadiaのGPUはPS4proやXBOXONE
以上のモノが用意されている。

それを考えると、Stadiaの基本4K/60fpsはかなり異常と言えるでしょう。

また、将来的には8K/120fpsを実現しようとしています。

現段階で8K120fpsを実現できるグラフィックボードは、ほぼゼロに等しいですので、かなりとてつもない処理をサーバー内で行おうとしているはずです。

このクオリティでゲームできるのは、かなり魅力的でしょう。

同じ状況を相手に送れる『State Share』

ゲームをしている人にとって意外と魅力的なのが『State Share』です。

State Shareは、自分のセーブデータをインターネット上に保存し、それを友達などで共有することが出来るシステムになります。

セーブデータの共有
▲セーブデータをURL化することで
誰でも同じ状況でプレイが出来る。

例えば、全く同じ装備でTA(タイムアタック)をしたい時や、同じ状況でスコア対決をしたい時などに、セーブデータをURL化することで誰でも簡単にプレイすることが可能です。

このState Shareを利用することで「やり込んでアイテムが強いだけ!」「キャラパに頼ってるだけ!」のような状況も簡単に解決することも出来るでしょう。

『Q Games』の代表取締役社長ディラン・カスバート氏が「ゲームの遊びかたを大きく広げる可能性を秘めている」と語った通り、State Shareはゲームの楽しみ方をまた1つ増やす要素になるかもしれません。

Googleならではのyoutubeとの連携サービス

そして、Googleならではの強みがyoutubeとの連携です。

youtubeが世界的にも流行っている中で、ゲーム機と動画プラットフォームを簡単に繋げることが出来るのはStadia独自の強みと言えるでしょう。

Stadiaがyoutubeとの連携で使える機能は2つです。

・ボタン1つですぐにyoutubeライブを行える(Stadiaコントローラーを使用)

・他人のゲーム配信画面からすぐにゲームを始められる

どちらもかなり実用性が高く、使い所が多い機能と言えるでしょう。

特に『すぐにゲームを始める機能』は、ダウンロードやパッチ適用の必要もなく、なおかつどのハードでも5秒以内に起動できると言われていますのでかなり期待が高まります。

「ゲームが配信がしたい!」「配信者がプレイしているタイトルをプレイしたい!」と思っている人は、Stadiaをかなり有効活用することが出来るかもしれません。

まだ不完全?Stadiaのこれからの課題と問題点

ゲーマーにとってはかなり魅力的なStadiaですが、問題点も多くあります。

ストリーミングゲームサービスだからこそのデメリットや、Stadiaならではのデメリットなど、課題も山積みになっているでしょう。

中でも特に問題になるのが、『ネット回線と遅延』です。

4K60fpsのゲームには最低でも25Mbps必要

Stadiaの4K60fps映像でゲームをするとなると、最低でも25Mbpsは必要です。

既存のオンラインゲームに必要な通信速度が5~10Mbpsと言われていますので、Stadiaでは現在の2.5倍~5倍の通信速度が最低限必要になります。

また、これはあくまでソロのオンラインの話になりますので、マルチでオンラインをするならさらに速度が必要になるのは言うまでもありません。

Steam平均速度
▲日本のSteamユーザーの平均速度は約60Mbps。
多くの人が回線の見直しをする必要がある。

さらには、ゲーム端末だけが通信帯を埋めるわけにはいきませんので、その他のパソコンやスマホなどの電子機器でもある程度の通信速度は必要です。

これら全てを考えると、通信速度が最低でも50Mbps必要になるでしょう。

日本でSteamを利用しているユーザーの平均速度は約60Mbpsになっていますので、半数まではいきませんが、3~4割程の人は回線の見直しが必要になるかもしれません。

ゲームのタイムラグ問題を解消できていない

ストリーミングゲームサービスの問題点として挙げたのが『遅延』についてです。

Stadiaも例に漏れず、ゲーム内での遅延が起きてしまいます。

例えば、アサシンクリードオデッセイを1080p/30fpsでプレイしたところ、入力から画面に反映されるまで約166ms(0.16秒)の遅延が生じたそうです。(Digital Factoryのデータ)

鉄拳
▲今のままではStadiaでFPSや格ゲー
などの回線が重要なものは出来ない。

これはWi-Fiを利用した測定結果のため有線にすることでマシになる可能性はありますが、それでも166msでははっきり言って話になりません

詳しくは別記事「オンラインゲームのPING値って?」で紹介していますが、繊細な動きが要求される対人戦では、15ms前後が遅延の許容範囲になります。

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それを考慮すると、現状Stadiaでのマルチ対戦は難しいです。

とはいえ、Googleも遅延については認識をしていると思われますので、これから発売に向けてしっかりとした対策が取られることを期待して待ちましょう。

Stadiaは日本でも実装されるの??

Stadiaのエリア

実は現在、Stadiaの日本進出予定はありません。

GDC2019でアナウンスされた情報によると、「2019年にアメリカ、カナダ、イギリス、ヨーロッパでサービスを開始予定」という風になっています。

とはいえ、アジアに対応するのも時間の問題でしょう。

あくまで予想ではありますが、アジア圏(特に韓国・日本)はインフラがかなり発展しているため、回線の問題がまだ解消しやすいからです。

詳しい情報に関しては、Googleのこれらの情報を待ちましょう。

まとめ:Googleの最新ゲームシステム『Stadia』

Stadiaまとめ

このページでは、Stadiaの魅力と問題点を紹介してきました。

ストリーミングゲームサービスはデメリットさえ解消することが出来れば、かなり画期的なシステムとしてゲーム界が大きく変わるでしょう。

また、Stadiaの開発元は世界トップ企業のGoogleです。

ありとあらゆる手を利用してstadiaを成功させるはずですので、期待して続報を待つといいかもしれません。

今から5年もしないうちにゲーム業界も大きく変わっていくでしょう。

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この記事を書いた人
とあるネトゲ廃人 もうすぐネトゲ歴が15年になる廃人です。最近は暇があればApexをやってます。
ネット環境があまり良くなく、色々調べているとそこそこ詳しくなったので、その情報を共有していきます。

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