PS4とIPv6、v6プラスを完全解説!ゲームができない時の対処法も紹介
![]() |
![]() |

PS4で使えるIPv6接続(v6プラスサービスなど)についてまとめました。
PS4の回線について調べていると、「PS4はIPv6非対応だからゲームができなくなる。」や「v6プラスならゲームもできる。」といった話を頻繁に見かけると思います。
こういった話を見かけると、「結局ゲームはできるの?できないの?どっちなの?」と悩んでしまう人が多いです。
そこでこのページでは、そもそもIPv6やv6プラスがどういったモノなのか、またゲームはできるのかできないのかなどをまとめて解説していきます。
PS4のIPv6接続で悩んでいる人は参考にしてみて下さい。
そもそもIPv6接続とかv6プラスってどういったモノなの?

初めに「IPv6」や「v6プラス」がどういったモノなのかを紹介していきます。
少し取っつきにくい内容ではありますが、分かり易く解説していきますので、ぜひチェックしてみて下さい。
IPv6接続は近年主流になってきている新しい通信方式
IPv6接続は、ここ数年で主流になりつつある新しい通信方式です。
今まで使っていたIPv4接続が数的な限界を迎えてしまったため、新しく数に困らない通信方式としてIPv6接続が作られました。
またIPv6接続には、数的なメリット以外にも、IPv4接続で速度低下の原因になっていた「回線混雑」を避けて通信ができるというメリットもあります。
「IPv6接続にしたら回線が速くなる!」とよく聞くのは、この回線混雑を避けることができるからです。

ここだけ聞くとメリットしかないように思えますが、デメリットもあります。
それが「新しい通信方式を利用しているがゆえに、古い機器やサイトが通信方式に対応しきれていない。」という点です。
この記事の本題でもあるPS4は、その対応していない機器の1つになります。
IPv6接続に未対応でも接続ができるのが「v6プラス」
新しい通信方式を作ったものの、対応していない機器やサイトが意外と多くあるため、IPv6接続は中々普及しませんでした。
そこをなんとかしようとして作られたのが、「IPv4 over IPv6(カプセル化)」という技術です。
この技術を利用することで、IPv6接続に対応していないサイト(IPv4接続にしか対応していないサイト)でも、IPv6接続ができるようになりました。
そして、「IPv4 over IPv6」という技術と「IPv6接続」を組み合わせたサービスが「v6プラス」です。

v6プラスを利用すれば、IPv6接続に対応していない端末・機器でもIPv6接続できるようになるため、PS4もプレイできるようになります。
IPv6接続とv6プラスについて簡単に解説しましたが、結論としては「純粋なIPv6接続だとPS4はできないが、v6プラスならPS4ができる」ということになります。
厳密には少し違いますが、イメージとしては以上のような感じでOKです。
ちなみに、上の項目では「IPv4 over IPv6」+「IPv6接続」のサービス名を「v6プラス」として紹介しましたが、このサービス名は契約しているプロバイダによって異なります。
例えば、以下のような感じです。
- v6プラス:So-net、@nifty、GMOとくとくBBなど
- v6アルファ:OCN
- IPv6高速ハイブリット:Yahoo!BB
- v6エクスプレス:ぷらら
- 独自IPv6オプション:BIGLOBE、BBexcite
どれも基本的には同じサービスと思ってもらってもらえるとOKですが、いくつか注意点もあります。
注意点については、後の項で解説しますのでそちらで目を通してみて下さい。なお、サービス名を都度変えるとややこしくなるため、このページではv6プラスで統一します。
v6プラスを利用するとPS4の通信環境が改善する可能性が高い

「そもそもなんでIPv6とかv6プラスにするの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
IPv6やv6プラスを導入する理由は人それぞれあると思いますが、ほとんどの人は「PS4の回線環境を改善するため」に導入しています。
冒頭でも解説した通り、IPv6接続は速度低下の大きな原因になっている回線混雑を避けて通信することが可能です。
そのため、特に混雑の影響を受けやすい「平日の夕方から夜」や「休日の昼から夜」といった時間帯でも、速度低下することがほとんどありません。
実際の口コミを見てみても、v6プラスを導入したことで回線がかなり改善されたという人がかなり多いです。
So-net光プラス 爆速?PS4もスイッチも問題無し♪
Toppa!くそすぎ即行解約したわ。#So-net #ソネット #v6プラス #光回線 #爆速 #Toppa! #くそすぎた pic.twitter.com/e6CCfHC790— アウトドアとDIY (@gascocowater) March 23, 2020
v6プラスにしてから安定的に速度はいいのですがPS4の特定のゲームというかモンハンのマッチングではじかれることがありはじかれないこともあり原因がよくわからないのですが夜間の速さを考えたらv6プラスやめる選択はないしもうPCゲーマーになるしかないですね(´・ω・`)
— るべーる (@misoshi_rubel) February 2, 2020
ただし、v6プラスにもデメリットがあります。
それが2つ目の口コミで少し触れられている「一部のゲームのマッチングで不具合が生じる」という部分です。
次の項目ではこの点も踏まえつつ、PS4でv6プラスを利用する際の注意点について解説していきます。
PS4でv6プラスを利用する時の2つの注意点

PS4でv6プラスを利用するときの注意点は2つです。
- サービス毎に対応しているルーターが異なる
- 一部のゲームで不具合が生じてしまう
ゲームをする上で特に問題になってくるのは2つ目の注意点ですが、とりあえず1つ目の注意点から順に解説していきます。
注意点1:サービス毎に対応しているルーターが異なる
まず1つ目の注意点がルーターについてです。
「IPv6接続とv6プラスのまとめ」項目でも少し触れた通り、契約しているプロバイダによってv6プラス同等のサービス名称は異なります。
実は各サービスは名称以外にも、対応しているルーターに違いがあります。

各サービス毎の対応ルーターについては全て紹介しきることができないため、気になる人は「サービス名 対応ルーター」などで各自調べてもらえると助かります。
なお、「ルーターとかあんまり詳しくないから分からない…。」という人は、各プロバイダからレンタルできるルーターを利用しておくと間違いないです。
プロバイダにもよりますが、無料でレンタルしていることもあるため、まずはそこをチェックしてみると良いでしょう。
「オススメのルーターが知りたい!」という方は、契約しているネット回線とプロバイダ名をコメントで記入していただけると、対応しますのでよろしくお願いします。
注意点2:一部のゲームで何かしらの不具合が生じてしまう
そして注意点の本題になるのが、2つ目の不具合についてです。
改善法はあるのですが、v6プラスを利用することで一部のゲームに不具合が生じてしまうのは仕様上避けることができません。
発生する不具合の例をいくつか挙げてみます。
- モンハン:マルチプレイができない
- EDF5:マルチプレイができない
- COD:NATタイプがストリクトになり参加できない
- P2P方式全般:ホストになれない
直接的な問題になるのは、マルチプレイができないといった状態の方でしょう。原因は、v6プラスで利用できるポートが制限されているからです。
この制限がv6プラス最大のデメリットになります。
次の項目では、「ゲームによってマルチプレイができない。」という状態を改善するためにできることを2つ紹介していきます。
v6プラスでゲームができない時の2つの対処法

v6プラスでゲームができない時の対処法は2つです。
- ルーターのUPnPをオフにする
- PS4の接続をIPv4接続に切り替える
それぞれの方法について解説していきます。
改善法1:ルーターのUPnPをオフにする
1つ目の方法は、ルーターの設定変更です。
ここ数年のルーターのほとんどには、「UPnP」という「通信に必要なポートを自動で開放してくれる機能」が備わっています。
普通にネットを利用するだけであれば便利な機能なのですが、v6プラスでゲームをする場合は邪魔な機能になることが珍しくありません。
なので、「特定のゲームができない…。」という人は、ルーターのUPnP機能をオフにしてみてください。

UPnP機能の設定方法は、ルーターのメーカーや機種などで異なります。
全てのルーターの設定方法を紹介することはできませんので、「ルーター名 UPnP設定」などで検索して各自確認してもらえると助かります。
なお、初めからv6プラスサービスを利用している場合は、初期値として無効(オフ)になっていることもあります。
その場合は、ルーターの設定項目の中に「UPnP機能がない」ということも珍しくありませんので、無かったとしても心配しなくて良いでしょう。
「どうしても分からない…。」という人は、コメント等で対応しますので、気軽に書き込んでみてください。
改善法2:IPv4接続でPS4を接続する
2つ目は、IPv4接続でPS4を接続する方法です。
この方法はIPv4接続で通信することになるため、IPv6通信ならではの回線混雑を避けるという恩恵は受けられなくなります。
また、契約しているプロバイダによってはv6プラスサービスとIPv4接続を併用できないこともあります。
併用できない場合は、v6プラスサービスを一時的に停止してIPv4接続を行うという手順が必要になるため、念のため知っておくと良いでしょう。
本題ですが、PS4をIPv4で接続する方法は以下の通りです。

- ルーターのPPPoE設定を「パススルー」もしくは「ブリッジ」に切り替える
- PS4の「ネットワーク接続を設定する」の中の「IPアドレス設定」を「PPPoE」で進める
- プロバイダの契約書類に書いてある「接続ID」と「パスワード」を入力する
- 上手く接続できれば完了
この設定は、有線・無線どちらでも可能です。
とは言え、IPv4接続は混雑などで回線が不安定になることがあるため、できるだけ安定性が高い有線で接続できるようにすると良いでしょう。
なお、PS4でPPPoE設定をしてしまうと他の端末でネットが使えなくなってしまいます。家族でネットを共有している人は注意してください。
【おまけ】プロバイダによってはポートの制限をなくせる
上ではv6プラスサービス全般がポートの制限を受けるといった感じで記載しましたが、実はプロバイダの中にはポート制限を受けない、もしくは制限をなくせる会社もあります。
具体的には以下のようなプロバイダがその一例です。
- ソフトバンク光:初期の段階から制限なし(BBユニットは必須)
- enひかり:固定IPの申し込みで制限解除
- ネットフォレスト系(かもめ・Gaming+など):固定IPの申し込みで制限解除
- インターリンク:固定IPの申し込みで制限解除
- オープンサーキット:固定IPの申し込みで制限解除
ソフトバンク光以外のプロバイダは、どれも追加の料金が必要です。
固定IPの値段は、安くてenひかりの700円、高いとオープンサーキットの3,000円前後といった感じになっていて、かなり金額差があります。
回線の質については極端な差があるわけではないので、ソフトバンクを使っている人はソフトバンク光をそれ以外の人はenひかりを第一に検討してみると良いでしょう。
まとめ:PS4とIPv6接続とv6プラスサービスについて
このページでは、IPv6とv6プラスについてや接続できない時の対処法などを紹介しました。
再度、ここで紹介した内容について簡単にまとめると以下の通りになります。
|
PS4で利用できるv6プラスサービスは、回線の質を大きく改善できる可能性はあります。
しかし、一部のゲームでは「v6プラスのせいでゲームができない…。」となってしまう可能性もあるため、その点はしっかりと把握しておくと良いでしょう。
もしゲームができない場合は、ここで紹介した2つの方法を試すと改善はできます。
しかし、途中記載した通りIPv4接続で改善した場合は、v6プラスの速度恩恵が受けられなくなりますので注意してください。
このページが参考になれば幸いです。
![]() |
![]() |




