オンラインゲームをv6プラス(IPv6)で快適に!出来ない時の対策も紹介!
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オンラインゲームとv6プラス、IPv6の関係をまとめました。
ゲームをしていると「v6プラス」や「IPv6」といった言葉を耳にしたことがある人も多いと思います。
最近よく使われる言葉ではありますが、実際どういった意味で、ゲームと何の関係があるのかを知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、オンラインゲームとv6プラス、IPv6の関係とメリットやデメリットについてを解説していきます。
v6プラスやIPv6などについて参考にしてみてください。
IPv4?IPv6?v6プラス?それぞれ何が違うの?

それではまず始めに、「IPv4」「IPv6」「v6プラス」について、それぞれどういったモノなのかを簡単にまとめていきます。
従来のIPアドレス・接続方式を持つIPv4
最初に紹介するのが、現在最も普及しているIPアドレスであるIPv4です。
IPv4は「192.168.0.100」のような形(桁数や数字は異なります)で表され、「PPPoE方式」という接続方式に対応しています。
細かく解説すると複雑になるので、ここでは分かりやすく「IPv4(PPPoE通信)」という風にまとめて記載していきます。
そんなIPv4(PPPoE通信)のメリット・デメリットは以下の通りです。
- 対応しているサイトが多く接続しやすい
- 全世界で43億個しか作れず数が足りない
- 混雑の影響を受けるため速度が遅くなりやすい
IPv4(PPPoE通信)の致命的なデメリットは、数が足りない点です。
現在は世界人口が約70億人を超えており、それにプラスしてスマホやIoTも盛んになってきているため、IPv4の43億個という個数ではあまりにも不足し過ぎています。
またそれに付随し、利用者が増えてしまったことで回線混雑の影響が大きくなり、通信速度が大幅に低下してしまいました。
そのため、IPv4(PPPoE通信)を利用したネット回線はここ数年で速度がかなり遅くなっています。

これもIPv4(PPPoE通信)ならではのデメリットになります。
結果として、現在IPv4は衰退しており、新しいIPアドレスであるIPv6へ移行されつつあります。
次世代のIPアドレス・通信方式を持つIPv6
そして、IPv4の様々な問題を解決するために作られたのが「IPv6」です。
IPv6は「2001:0db8:1234:5678:90ab:cdef:0000:0000」のような形(省略形の場合もあります)で表され、新しい接続方式である「IPoE通信」に対応しています。
そしてこちらでも分かりやすくなるようにIPv6(IPoE通信)という風に記載します。
IPv6(IPoE通信)のメリット・デメリットは以下の通りです。
- 全世界で約340澗個(ほぼ無制限)作れる
- 混雑の影響を受けず速度が低下しづらい
- 対応しているサイトが少なく接続しづらい
IPv6(IPoE通信)のメリットは、IPv4(PPPoE通信)のデメリットを克服した形になっています。
個数が足りないこともなくなり、なおかつ回線混雑で速度低下することもなくなるため、IPv4(PPPoE通信)と比較してかなり優秀な通信方式になりました。

ただし新しい通信方式になるため、IPv6(IPoE通信)に対応しているサイトが少なく、接続できない場合が意外と多くあります。
なので、IPv4ならではのデメリットこそ克服できたものの、IPv6(IPoE通信)ならではのデメリットを背負うことになりました。
そして、これを改善するために作られたのが、v6プラスです。
IPv6未対応サイトでも接続できるようになるv6プラス
そんなIPv6の欠点をなくすために作られたのが、「IPoE+IPv4 over IPv6」という通信方式です。そして、この通信方式サービスのことを「v6プラス」と言います。
v6プラスを利用することで、IPv6(IPoE通信)のデメリットであった「対応していないサイトに接続できない」という点を克服できるようになりました。
つまり、v6プラスはIPv4とIPv6のそれぞれの欠点を取り除いたサービスということです。
なお、この「IPoE+IPv4 over IPv6」という通信方式はv6プラスという呼び方以外にも、v6アルファやIPv6高速ハイブリットなど様々な名称で呼ばれています。

厳密にはサービスも少し異なるのですが、利用者視点ではあまり差がないため、同じようなサービスという認識で問題ありません。
そして、ここからの解説については分かりやすくなるようにv6プラスで統一して話を進めていきます。
v6プラスには「カプセル化」という仕組みが使われています。
この辺りの仕組みを説明すると複雑になるため省略しますが、ちょっと変わった仕組みが使われているという点だけ知っておくと良いかもしれません。
v6プラスが導入されているのはフレッツ光と光コラボ回線のみ

ここまで3つの通信方式について説明してきましたが、この中で「IPoE + IPv4 over IPv6(v6プラス)」だけは使える回線が限られています。
現在v6プラスが利用できるのは、「フレッツ光」と「光コラボ回線」のみです。
- フレッツ光
- 光コラボ回線(ソフトバンク光、ドコモ光、OCN光など)
- NURO光
- auひかり
- 地域電力回線(eo光、コミュファ光など)
v6プラスが利用できないネット回線では、ほとんどの場合「IPv4とIPv6のデュアルスタック方式(IPv6が繋がらないサイトはIPv4で接続する方式)」が採用されています。
と言うのも、NURO光やauひかりなどは独自の配線網を利用しているため、そもそも回線混雑が起きづらく、IPv4(PPPoE通信)でも遅延などの影響をほとんど受けないからです。
なので、v6プラスに対応していない回線については、v6プラスを利用しなくても通信速度で困ることがあまりありません。

まとめると、フレッツ光や光コラボは回線混雑の影響が大きいためv6プラスを利用し、その他の回線は回線混雑の影響が小さいためデュアルスタックを利用すると言った風になります。
ただし、一部の光コラボ回線はv6プラスに対応していませんので、対応していない回線を契約している人は注意するようにしましょう。
オンラインゲームでv6プラスを利用する3つのメリット

それでは本題のオンラインゲームとv6プラスの話を見ていきます。
オンラインゲームをv6プラス回線でプレイするメリットは大きく3つです。
【オンラインゲームでv6プラスを利用するメリット】
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それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
メリット(1)通信速度の大幅改善が期待できる
1つ目のメリットは、やはり通信速度に関するものです。IPv4などからv6プラスに切り替えることで、通信速度の大幅改善を期待できます。
実際の口コミは以下の通りです。
ルーターを新しくしたのでv6プラス使えるようになった。夜とかネットの速度がかなり遅かったけど、速くなった!もっと早く申し込めばよかった。
— まる (@nodoame_14) 2018年9月10日
V6プラスに変更したら家の回線速度が劇的に速くなった。これで混雑する時間帯でも快適になるかな。
— Masaki Chiba (@nuppeppou) 2018年6月20日
回線をBIGLOBE光+ipv6プラスオプションに変更しました ビッグローブ評判悪いから怖かったがipv6が効いてるのかこの時間でもこれだけ出てるので大満足といったところ 格ゲーをやるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/zaGtyyBJio
— しゅごしゅぎ (@syugosyugi) 2018年8月3日
先述した通り、v6プラスでは今まで巻き込まれていた回線混雑を避けて通信が行えます。
VDSL方式でも「上限値(最大100Mbps)に近い90Mbps程出るようになった」という口コミも多くあったため、かなりの速度上昇効果に期待できるでしょう。

メリット(2)Ping値も安定して低くなる
2つ目のメリットは、Ping値に関するものです。
オンラインゲームにおいて最も重要な数値と言っても過言ではないPing値ですが、v6プラスを利用することで大幅に改善する可能性があります。
以下は実際の口コミになります。
自分のマンションもVDSLですがv6プラスを導入したら速度もpingもどこ時間帯でも安定してます。v6プラス導入前はマジで終わってた回線でしたが、まともにゲームできるまでなりました pic.twitter.com/8pkdj2VqU5
— てつお/FUBATU (@tetuo3V1) 2019年4月4日
v6プラス2日目の #bfv のping値は11で少し高いけど全然許容範囲
いままで 50〜120になってたから
そうするとエイムばっちりSG使ってもstenに撃ち負けたりする
敵が全員 無想転生使いだし質量を持った残像と戦わないといけない状況— いしきダメロン (@sukezo) 2018年12月31日
V6プラスにしてからずっとpingの結果を確認してたけどping最大9で最低11の平均10ってかなりやばいw pic.twitter.com/QrDah6wzaV
— ゴマ@mhf、PUBGmobile (@gomaofthedead) 2019年4月13日
実際にv6プラスを利用することで、Ping値が改善された人は多くいました。
測定サイト上で10ms前後のPing値を出せるのであれば、ある程度どのオンラインゲームも快適にプレイすることが出来るでしょう。

メリット(3)夜でも速度が安定して速い
3つ目のメリットは、夜間や混雑時の安定性についてです。
回線の悩みとして良くあるのが、「夜になると回線が安定しない」「休日は回線が悪くなる」といった回線混雑が原因で起きる速度低下です。
メリット1と少し被りますが、v6プラスを利用することでそういった点も改善されます。
以下実際の口コミです。
V6プラスでちゃんと繋がってるみたいで夜なのに回線が速い!ほっしゃああああああああ これで大会も出れるぞ
— ワユワユワユワユワユ (@wayusuki5) 2019年4月9日
ちなみに我が家はV6プラスにする前(ぷらら)の夜シージは100行ってて遅すぎて弾かれたりしてました。
今?時間問わず9~30。V6プラスは偉大ってはっきりわかんだね
— 午後のコーヒー.com (@Blast_Arrow) 2019年3月19日
うちはv6プラスで夜でもスピードテストのpingが3msくらいです。
ラグ環境はいいですが、ポート解放等の機能的な制限があって、少し気になる感じ。
格ゲーは今のところ快適ですが、スプラトゥーンのマッチングが成立しづらい(ホストになれない?)などの問題あり。— ふじたグミフィッシュ (@gumifu_) 2019年2月19日
やはり全体的に良くなったという口コミが多く見られます。
しかし気になるのが、最後の口コミで言われている「機能制限などが少し気になる感じ」というマイナス部分に当たる部分でしょう。
この点について、この先解説していきます。

オンラインゲームでv6プラスを利用する際のデメリット・注意点

ここまで紹介してきた通り、v6プラスを導入することでゲーム環境が改善されることは多いです。
しかしそんなv6プラスにもデメリットや導入の際の注意点があります。
ここからは、デメリット・注意点について見ていきましょう。
デメリット:v6プラスでは特定のポートを開放できない
1つ目のデメリットは、ポート開放についてです。
v6プラスでは、あらかじめ利用できるポートが決められているため、その特定のポート以外を利用することができません。
なので、特定のポート開放が必須になるゲームはプレイできないことがあります。
とは言え、v6プラスにすることで全くプレイができなくなるというタイトルは今のところ聞いたことがないため、基本的にはそこまで気にしなくてもOKです。
例えば、別サイトでまとめられている「【特別企画】「v6プラス」でのNintendo Switchオンラインプレイを検証」を見ても、人気タイトルは問題なくプレイできています。
そのため、深刻なデメリットになる可能性は低いです。
ただし、口コミにある通り「特定のゲームでホストになれない」という現象は起きます。

例えばスプラではホストになれないなど。
これに関しては現状どうしようもないため、「そういうことがある。」程度の認識を持っておくと良いと思います。
またその関係から「SwitchのNATタイプがAにならない」「PS4のNATタイプが1にならない」という2点も覚えておくと良いでしょう。
いずれにしろ、極端にプレイに影響を与えることはありませんので、安心して大丈夫です。
「どうしてもNATタイプを上げたい」という人は、v6プラスからIPv4(PPPoE通信)に切り替えることでNATタイプを上げることは可能です。
しかし、NATタイプがBもしくは2であれば、ゲーム的なデメリットはありませんし、仮に設定するためにしても手順が簡単ではありません。
そのため、その辺について詳しい方だけ設定したので良いでしょう。
ソフトバンク光が提供しているIPv6高速ハイブリットは例外的にポート開放の制限を受けません。
そのため、そういった制限を受けたくない人に関してはソフトバンク光を契約するのもアリです。
ただし、ソフトバンク専用のルーターが必要であったり、オプション料がかかったりと少し費用はかかるので、その点は注意してください。
デメリット:v6プラスに対応したルーターを準備する必要がある
2つ目のデメリットは、利用するルーターに関してです。
v6プラスを利用するには、v6プラスの通信方式(IPoE+IPv4 over IPv6)に対応したルーターを購入もしくはレンタルしなくてはいけません。
そして、ここが少しややこしい点なのですが、契約しているサービスによって用意するルーターが異なってきます。
例えば、v6プラスが利用できるルーターとv6アルファが利用できるルーター、IPv6高速ハイブリットが利用できるルーターはそれぞれ違う製品になるといった感じです。

対応しているルーターの種類が異なる。
それぞれ契約しているサービス名さえ分かっていれば、「サービス名 対応ルーター」で対応ルーターを確認出来ます。
それ以外の人には関しては、各プロバイダからレンタルすることができるルーターを利用するのが最も簡単な方法です。
いずれかの方法で対応すると良いでしょう。
どうしても分からない場合はコメント等をいただければオススメのルーター等を教えますので、コメントいただければと思います。
注意点:一部のゲームはルーターの設定をしないとプレイできない
続いては注意点になるのですが、一部のゲームタイトルは各自でルーターの設定をしないとプレイできない場合があります。
利用しているルーターにもよるのですが、有名なゲームで言うと「MHW(モンスターハンターワールド)」でそういった症状が起こり得るそうです。
上のタイトルに限らず、ゲームが出来ない時は以下の設定をしてみて下さい。
まず、メーカーに合わせて以下の『接続IP』をブラウザのアドレス欄(http://~と記載されているところ)に入力すると設定画面が開けます。
メーカー | 接続IP |
---|---|
Buffalo | 192.168.11.1 |
NEC(aterm) | 192.168.0.1 |
IO data | 192.168.0.1 |
Logitec | 192.168.2.1 |
PLANEX | 192.168.1.1 |
corega | 192.168.1.1 |
認証は『ユーザー名:admin、パスワード:password』になっていることが多いです。
これ以外のパターンもありますが、これで開けることが多いため、この2つを覚えておくと恐らく問題なく開くことが出来るでしょう。
ここでは例としてBuffaloルーターの設定方法を紹介します。
![]() 【v6プラスで不安定な時のルーター設定変更(Buffalo編)】
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不安定な時にチェックしたい項目は以上の3点です。
特にオンラインゲームで接続不良が起きる人は、これらのうちどれかが原因になっている可能性が高いため、必ずチェックしましょう。
なお、Buffalo以外のメーカーでも設定項目は変わりません。
「違うメーカーで分からない…」という人は、ルーターの設定画面から同じような項目をチェックすることで解決しますので探してみて下さい。
PS4やSwitchをプレイするならv6プラス回線はオススメ

v6プラスのメリットとデメリットを解説してきましたが、結論的にPS4やSwitchをメインにプレイするのであればv6プラス回線はオススメできます。
理由はシンプルに、PS4やSwitchがIPv6に対応していないからです。
IPv6に対応していれば、独自回線を持ったNURO光やauひかりなどがかなり優位になりやすいのですが、対応していないのであればv6プラスも同等の性能を発揮できます。
場合によっては、v6プラスが性能を上回ることも可能です。
オンランゲームにオススメのネット回線については、別記事でも記載しているため、そちらも合わせてチェックしてみて下さい。

v6プラスを利用することでオンラインゲームを快適にしよう!

このページでは、v6プラスとオンラインゲームについて解説しました。
少し専門的な話もあるため難しい内容にはなりましたが、結論的にはv6プラスにすることでゲーム環境は快適になることが多いです。
そのため、フレッツ光や光コラボ回線を利用している人に関しては、積極的に採用してみると良いでしょう。
また、v6プラスについて分からないことや困ったことがあれば、気軽にコメント等で質問をして頂いて構いません。
この記事がv6プラスについて参考になれば幸いです。
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自分はソフトバンク光を使っているのですが、光BBユニットとPS4を繋げるだけでiPv6につながるのでしょうか?
それともiPv6に対応したルーターが必要なのでしょうか?
いのり様コメントありがとうございます。
質問についてですが、ソフトバンク光でIPv6高速ハイブリットを申し込んでいるのであれば、「光BBユニット⇒PS4」でIPv6接続ができます。
なので、別でルーターを購入する必要はありません。
ついでに、IPv6接続が出来ているかどうかは、IPv6の確認にアクセスすると確認できます。
IPv4接続の場合は、「お客様はIPv4インターネットで接続しています。」と出るのでチェックしてみてください。