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【解説】オンラインゲームでのアップロード(上り)速度の役割とは?
「オンラインゲームのアップロードって何に使うの?」「どれくらい出てたら良いの?」
知っている人の方が多いとは思いますが、通信速度には上り速度(アップロード)と下り速度(ダウンロード)という2種類の速度があります。
ゲームをするにはダウンロードが重要と言われていますが、もう一方のアップロードに関しては、どういった時に使われるのでしょうか。
このページでは、アップロードが使われる場面や必要な数値の目安などをまとめてみました。
「アップロード速度って何なの?」という方は参考にしてみてください。
そもそも通信速度ってどういったモノ?
アップロード速度の話をする前に、そもそも通信速度がどういったモノなのかについて簡単に解説していきます。
通信速度とは「1秒間に送受信できる容量」を表したものです。
ゲームで例えると、「あそこの相手撃ったよ!」「OK!相手にダメージ入れといた!」のようなやり取りでデータの送受信が行われています。
この時に必要となるのが通信速度です。
この時通信速度が足りていないと、データ交換がスムーズに行われず、ゲーム内でラグが発生する原因になってしまいます。
通信速度については、以上のような感じです。
なお、通信速度に関しては、以下記事で詳しく解説していますので、通信速度あんまり知らないという人はチェックしてみてください。
アップロード(上り速度)はデータを相手に送る際に必要
既に知っている人の方が多いと思いますが、通信速度は2種類あります。
1つは自分から相手にデータを送る際の通信速度(アップロード)で、もう1つは相手からのデータを受け取る際の通信速度(ダウンロード)です。
そして今回紹介するのが、1つ目のアップロード(上り速度)になります。
ただ、実はアップロード速度はそこまで重要なものではありません。
と言うのも、オンラインゲームでも日常生活でも、大容量のデータをネット上に上げることはほとんどないからです。
あるとすると、動画をネットに上げる人やP2Pを利用してデータの交換を行うような人ぐらいになると思います。
そのため、一般的に『アップロード速度は重要ではない』と言われています。
回線名 | 平均速度 |
---|---|
NURO光 | 下り:635.55Mbps 上り:622.8Mbps |
auひかり | 下り:513.23Mbps 上り:524.03Mbps |
ソフトバンク光 | 下り:312.47Mbps 上り:341.11Mbps |
GMO × ドコモ光 | 下り:267.85Mbps 上り:284.09Mbps |
eo光
※関西限定 | 下り:749.41bps 上り:691.47bps |
コミュファ光
※東海地方限定 | 下り:649.71bps 上り:3642.12bps |
※速度計測サイト みんなのネット回線速度より
オンラインゲームに必要なアップロードの目安と測定方法
それでは本題のゲームとアップロードについて見ていきます。
まずは、アップロードの測定方法です。測定方法は、利用している端末によって異なるので、自分に合った方法で測定してみてください。
【パソコン・スマホでゲームをしている人】 【PS4でゲームをしている人】 【Switchでゲームをしている人】 【xbox oneでゲームをしている人】 |
測定が終わったら目安の数値についてみていきます。
オンラインゲームでのアップロード目安は10Mbps
オンラインゲームで必要になるアップロード速度の目安は以下の通りです。
環境 |
速度目安 |
---|---|
ヤバい | ~0Mbps(単位がKbps) |
最低ライン | 0~5Mbps |
普通 | 10Mbps~ |
理想 | 30Mbps~ |
オンラインゲームをするだけであれば、5Mbpsほど出ていれば問題ありません。
と言っても、しっかりとした光回線を契約していれば10Mbpsを切ることはほぼ間違いなくないと思いますので、普通基準である10Mbpsを超えるのがベストだと思います。
理想の数値は30Mbps以上で設定していますが、Switchは30Mbps前後で上限になるそうです。
なので、Switchの人に関しては20Mbps前後で考えておくと良いでしょう。
参考程度ではありますが、実際にゲームで使っているアップロードは1Mbpsもないです。
なので、ほんとは1Mbpsもいらないのですが、今の光回線環境下で10Mbpsが出ないのは回線的に良くない可能性が高いので、上のような目安にしています。
念のため、知っておくと良いかもしれません。
回線名 | 平均速度 |
---|---|
NURO光 | 下り:635.55Mbps 上り:622.8Mbps |
auひかり | 下り:513.23Mbps 上り:524.03Mbps |
ソフトバンク光 | 下り:312.47Mbps 上り:341.11Mbps |
GMO × ドコモ光 | 下り:267.85Mbps 上り:284.09Mbps |
eo光
※関西限定 | 下り:749.41bps 上り:691.47bps |
コミュファ光
※東海地方限定 | 下り:649.71bps 上り:3642.12bps |
※速度計測サイト みんなのネット回線速度より
ゲームの配信をする人は余裕に余裕を持たせて30Mbps
普通にゲームをするだけであれば、上で紹介した通り5Mbpsあれば問題ありません。
ただし、Twitchやyoutubeなどでゲームを配信する人に関しては、余裕を持たせて30Mbps以上合った方が良いです。
と言うのも、そこそこの画質で配信しようとすると、アップロードが安定して10Mbps以上は必要になるからです。
ゲームを配信するのに10Mbps、プレイするのに5Mbpsがいると考えると、最低の基準としても15Mbpsは必要になります。
そしてそれを安定させようとすると、余裕を持たせた30Mbpsくらいは考えておいた方が良いでしょう。
とは言え、既に記載した通り、しっかりとした回線であれば30Mbpsを安定して出すことは容易なので、そこまで問題なくゲーム配信もできると思います。
オンラインゲームでは回線速度よりPINGが重要
回線速度に合わせてチェックしたいのが、PING値です。
オンラインゲームでは回線速度も重要ですが、PING値は回線速度以上に重要な役割を持っている数値になります。
回線速度とPING値の違いは以下の通りです。
・回線速度 ⇒ 1秒間に送ることが出来るデータの量を表す数値 ・PING値 ⇒ 送ったデータへの返信が返ってくるまでの時間を表す数値 |
オンラインゲームは、細かいデータの送受信がメインになりますので、回線速度はあまり必要ありません。
一方で、送ったデータが返ってくるまでの時間、ゲームで言うと、『コマンドを入力してから画面に反映されるまでの時間』は言うまでもなく重要になります。
PING値が悪いと、入力から反映までが遅くなり、『ラグ』という形でゲームに現れます。
そのため、オンラインゲームではPING値が重要なのです。
PING値の測定方法と目安の数値について
PING値は『PING ○○ms(ミリ秒=1/1000秒)』という単位で表される数値です。
一般的に、PING値が高ければ高いほど(反映が遅い)とラグが頻発してしまい、低ければ低いほど(反映が速い)とラグが起きる確率は減少します。
ゲームジャンルごとの目安の数値は、以下の通りです。
ゲームのジャンル | 推奨PING値 |
---|---|
FPS、TPS、格闘などの繊細な対人戦がメインのゲーム (PUBG、FORTNITE、スプラ、スマブラ、ストファなど) |
15ms以下 |
MOBA、少し緩めなシューティングなどの対人戦がメインのゲーム (LOL、DOTA、GTAなど) |
30ms以下 |
MMORPG、MORPGなど育成や対CPUがメインになるゲーム (PSO2、FF14、黒い砂漠、ラグナロクオンライン、MHWなど) |
50ms以下 |
将棋、囲碁、TCGなどそこまでラグが気にならないゲーム (Hearthstone、Shadowverseなど) |
100ms以下 |
目安は上の数値になりますが、ゲームによっては測定できないものがあります。
例えば、最近のFPSゲーム(PUBGやFORTNITE)であれば画面上で確認できますが、画面上で確認できないものに関しては基本的に測定できません。
画面上で確認できないものは、基本的に測定できません。
回線 | 平均Ping値 |
---|---|
NURO光 | 12.54ms |
auひかり | 20.23ms |
ソフトバンク光 | 17.93ms |
ドコモ光 | 21.17ms |
eo光
※関西限定 | 18.15ms |
コミュファ光
※東海地方限定 | 16.86ms |
ゲームサーバーを公開していれば測定することが出来ますが、少し難しくなるため、詳細については別記事「オンラインゲームのPING値って?目安の数値と3つの改善方法を紹介!」をチェックしてみて下さい。
アップロード速度が遅い時の改善方法
ここまでアップロード速度について解説してきましたが、「思ったより速度が出てなかった…。」という人も中にはいると思われます。
特にゲームの配信や動画のアップロードをするとなると、ある程度のアップロード速度は必要になるので、そういった人はしっかりと確保しておきたいところでしょう。
と言うことで、ここからはアップロードが遅かった人向けに速度の改善法を紹介していきます。
アップロード速度が遅くて困っている人は参考にしてみてください。
改善法1:大元のネット回線を切り替える
1つ目はネット回線の切り替えです。
アップロード(上り速度)はダウンロード(下り速度)に比べて、大元の回線依存度がかなり高くなるので、もし速度が全然出ていない人は見直しが必要になります。
特に、JcomなどのCATV回線やソフトバンクエアー・WiMAXなどのモバイルWi-Fi(ホームルーター)は、アップロードに制限がかけられていることが多いので、ほぼ切り替え必須です。
回線名 | 平均速度 |
---|---|
NURO光 | 下り:635.55Mbps 上り:622.8Mbps |
auひかり | 下り:513.23Mbps 上り:524.03Mbps |
ソフトバンク光 | 下り:312.47Mbps 上り:341.11Mbps |
GMO × ドコモ光 | 下り:267.85Mbps 上り:284.09Mbps |
eo光
※関西限定 | 下り:749.41bps 上り:691.47bps |
コミュファ光
※東海地方限定 | 下り:649.71bps 上り:3642.12bps |
※速度計測サイト みんなのネット回線速度より
特にNURO光とauひかりに関しては、実際の配信者界隈でも人気の回線です。
「ゲームをするなら NURO光
か auひかり
。」と言われることもあるくらい人気が高い回線なので、まずはこの2つを検討することをおすすめします。
※関西や東海エリアではauひかりが未提供です。代替え回線としてKDDIと提携している eo光
や コミュファ光
を使いましょう。
※関連記事
auひかりの速度にまつわる嘘!IPv6が速い?プロバイダはどれも同じ?
そして、次にオススメなのがNTT回線の1つである ソフトバンク光 です。
ソフトバンク光はソフトバンク独自のIPv6接続である「IPv6高速ハイブリット」を利用しており、この接続方式が他社のIPv6接続よりも優秀な性能をしています。
ソフトバンク光にすると500円ほど値段は上がってしまいますが、その分の価値は間違いなくありますので、NTT回線を契約する人は検討してみると良いでしょう。
ちなみに、各回線の特徴やおすすめポイントについては、以下別記事でまとめていますので、気になる人はそちらも合わせてチェックしてみてください。
関西・東海エリアではauひかりが使えない?
関西や東海エリアではauひかりが提供されていません。一部マンションなどでの提供はありますが、ごく限られた物件のみとなります。
そのため、これらの地域では代替え回線として eo光 や コミュファ光 が提供されています。
auひかりよりも速度の評判が高い上に、auスマホとのセット割などの条件もauひかりと同じように利用できます。
改善法2:ネット周りの周辺機器をチェックする
続いては、ネット周りの周辺機器についてです。
「下り速度はそこそこ出るのにアップロードだけが遅い」と言う人にはほぼ効果はないかもしれませんが、両方とも遅いという人は改善する見込みがあります。
周辺機器でチェックしたいのは、「LANケーブル」と「ルーター」の2つです。
まずLANケーブルに関してですが、LANケーブルはカテゴリが5e以上(5e/6/6a/7)のいずれかになっているかを確認しましょう。
カテゴリ5もしくはそれ以下のLANケーブルを利用しているようなら、LANケーブルのスペック不足です。
500円前後で購入することができるので、5e以上のLANケーブルを新しく購入しましょう。
iBUFFALO ツメの折れないLANケーブル UTP Cat6a ストレート ノーマルタイプ 5m ブラック BSLS6ANU50BK
過去90日間の平均価格¥571 |
続いてルーターに関しては、どれくらいの期間使っているかを確認します。
使っているルーターのスペックにもよるので一概には言えませんが、おおよそ5年前後同じルーターを利用しているなら、新しいものへの買い替え時期です。
5年前後利用すると、スペック的にも機械の寿命的にも厳しくなってしまいます。
ゲーミングルーターのような高級なルーターを購入する必要はありませんので、5,000円~10,000円前後で買えるルーターを探してみると良いでしょう。
TP-Link WiFi ルーター Wi-Fi6 11AX AX1800 1201 574 Mbps 1.5Ghz クアッド・コアCPU搭載 フルギガポート テレワーク 3年保証 無線LAN Archer AX20
過去90日間の平均価格¥7,285 |
改善法3:(ゲーム機で遅い人)DNSとMTU値を設定する
「ゲーム機で測定したら、アップロードだけが遅かった…。」と言う人もいると思います。
特にPS4に関しては、その現象が起きることが度々あるので、心配になってしまう人も多いでしょう。
これに関しては、ゲーム機の「DNS」と「MTU値」を設定することで、改善することがあります。
具体的には、以下の手順で設定します。(PS4の場合です。)
【DNS/MTU値の設定変更方法】 1、 ネットワーク>インターネット接続設定 |
DNSはそれぞれ「GoogleのDNS:8.8.8.8/8.8.4.4」と「CloudflareのDNS:1.1.1.1/1.0.0.1」になります。
どちらを設定しても良いですが、ここ最近はCloudflareの方が反応速度が良くゲームに向いていると言われているので、個人的にはCloudflareがおすすめです。
そしてもう1つのMTU値については、上の手順内に記載した確認サイトを使って確認します。
確認サイト上にアクセスすると、真ん中上部にMTU=○○○○という数値が表示されると思いますので、その数値を設定項目に打ち込みます。
以上でDNSとMTU値の設定は完了です。
ただし、この方法は確実に通信速度が改善するものではありません。
人によっては通信速度が遅くなってしまうこともありますので、もし遅くなってしまった場合は、再度自動に設定にして保存するようにしましょう。
なお、イマイチ分からないという人は、以下記事で詳しく解説していますので、それぞれ合わせてチェックしてみてください。
汎用的に使える、アップロードの改善法としては以上になります。
パソコンだけで使える設定は他にもあるのですが、後で自分で治せなくなる可能性もあるので、ここでは省略します。(気になる人は調べて見て下さい)
とは言え、少し触れた通り、アップロード速度は契約している回線に依存する可能性が高いです。
なので、現在イマイチな回線に契約している人は、しっかりとした光回線に乗り換えることをおすすめします。
まとめ:オンラインゲームのアップロード速度について
今回は、オンラインゲームのアップロード速度について解説しました。
オンラインゲームをプレイするだけであれば、基本的にアップロード速度は必要ありません。
必要があるとしても5Mbpsほどあれば十分です。
例外的にゲームの配信をする人は、ゲームのために必要な5Mbpsと配信で必要な10Mbpsに余裕を持たせた30Mbpsが1つの目安になってきます。
なので、こういった活動をしたい人は、それを目安にしてみてると良いでしょう。
なお、記事内でも記載した通り、アップロードは契約している回線に依存している可能性が高いです。
「どうしてもアップロードが改善できない…。」という人は、 NURO光 や auひかり の導入を検討してみて下さい。
【お知らせ】
新しくYouTubeチャンネル始めました!
分かりずらいネットやスマホなどの通信関連の用語やサービスについてヘンタウロスと珍狗(ちんぐ)ができるだけわかりやすく解説しています。
次に、ゲーム機器(PS4やSwitch)での測定方法です。
と書いてありますが、XBOXoneでも適応すると思います。