【解説】オンラインゲームでのアップロード(上り)速度の役割とは?
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オンラインゲームで重要と言われる通信速度には、大きく2種類あります。
1つは下り速度(ダウンロード速度)で、もう一つは上り速度(アップロード速度)です。
一般的にオンラインゲームでは、下り速度(ダウンロード速度)が重要と言われていますが、上り速度(アップロード速度)はどういった時に必要になるのでしょうか。
このページでは、アップロード速度の役割や必要になる速度について解説していきます。
「アップロード速度って何なの?」という方の参考になれば幸いです。
そもそもアップロード速度ってどういったモノ?
アップロード速度は、情報をネット上に発信する時に使われる速度です。
例えば、動画サイトに動画を投稿したり、メール送信を行ったり、ファイルをネット上に公開したりするような時に、使われています。

とは言え、大容量のデータをネット上にアップするという機会はそこまで多くありません。
それこそ動画をネットに上げるような人やゲームの配信をする人、P2Pを利用したデータ交換を行う人くらいしか必要になることがないです。
そのため、一般的には『アップロード速度は重要ではない』と言われています。
アップロード速度の測定方法について
アップロード速度の測定方法は、機器によって異なります。
PCの速度を計測したい場合は、『Speedtest』や『Fast.com』といったネット上で無料で公開されている速度測定サイトを利用するといいでしょう。
サイトによって速度が異なることがありますが、おおよその目安として捉えて下さい。

次に、ゲーム機器(PS4やSwitchなど)での測定方法です。
PS4やSwitchといったゲーム機であれば、ホーム画面から速度測定ができます(PS4なら接続を診断する)ので、それを利用して速度を測りましょう。

ゲーム機で測定すると、PCで測定した場合よりも数値が悪くなることが多いと思います。
これは通信測定を行っている相手サーバーの問題なので、仮にPCやスマホで測定した場合と比較して遅くなったとしても、そこまで気にする必要はありません。
測定した中で速いデータを参考にすると良いです。
オンラインゲームでのアップロード目安は10Mbps
ここからは「オンラインゲームではどれくらい必要になるの?」という点について見ていきます。
もちろんオンラインゲームでも、アップロードは多少ながら必要です。
目安の数値としては、以下の通りになります。
環境 |
速度目安 |
---|---|
ヤバい | ~0Mbps(単位がKbps) |
最低ライン | 0~5Mbps |
普通 | 10Mbps~ |
理想 | 30Mbps~ |
基本的に10Mbps以上あれば、問題が起きることはまずないです。
10Mbps以下でも問題なくゲームはできると思いますが、通信が不安定で下振れが起きてしまうとラグやパケロスが起きてしまう原因になります。
なので、10Mbps前後は確保しておくことをおすすめします。
しっかりとした光回線を契約していると、10Mbps前後は確実に出すことができますので、もし「10Mbps出ない…。」という人がいるのであれば、しっかりと回線を見直した方が良いでしょう。

そして、理想は安定して30Mbps以上です。
アップロード速度で30Mbps以上安定して出ていると、ある程度高画質でゲーム配信やその他のライブ配信をすることができます。
30Mbpsに関しても、きちんとした環境を作っていると問題なくクリアできるラインになっていますので、配信等を考えている人はチェックするようにしましょう。
オンラインゲームでは回線速度よりPINGが重要
回線速度に合わせてチェックしたいのが、PING値です。
オンラインゲームでは回線速度も重要ですが、PING値は回線速度以上に重要な役割を持っている数値になります。
回線速度とPING値の違いは以下の通りです。
・回線速度 ⇒ 1秒間に送ることが出来るデータの量を表す数値 ・PING値 ⇒ 送ったデータへの返信が返ってくるまでの時間を表す数値 |
オンラインゲームは、細かいデータの送受信がメインになりますので、回線速度はあまり必要ありません。
一方で、送ったデータが返ってくるまでの時間、ゲームで言うと、『コマンドを入力してから画面に反映されるまでの時間』は言うまでもなく重要になります。

PING値が悪いと、入力から反映までが遅くなり、『ラグ』という形でゲームに現れます。
そのため、オンラインゲームではPING値が重要なのです。
PING値の測定方法と目安の数値について
PING値は『PING ○○ms(ミリ秒=1/1000秒)』という単位で表される数値です。
一般的に、PING値が高ければ高いほど(反映が遅い)とラグが頻発してしまい、低ければ低いほど(反映が速い)とラグが起きる確率は減少します。
ゲームジャンルごとの目安の数値は、以下の通りです。
ゲームのジャンル | 推奨PING値 |
---|---|
FPS、TPS、格闘などの繊細な対人戦がメインのゲーム (PUBG、FORTNITE、スプラ、スマブラ、ストファなど) |
15ms以下 |
MOBA、少し緩めなシューティングなどの対人戦がメインのゲーム (LOL、DOTA、GTAなど) |
30ms以下 |
MMORPG、MORPGなど育成や対CPUがメインになるゲーム (PSO2、FF14、黒い砂漠、ラグナロクオンライン、MHWなど) |
50ms以下 |
将棋、囲碁、TCGなどそこまでラグが気にならないゲーム (Hearthstone、Shadowverseなど) |
100ms以下 |
目安は上の数値になりますが、ゲームによっては測定できないものがあります。
例えば、最近のFPSゲーム(PUBGやFORTNITE)であれば画面上で確認できますが、画面上で確認できないものに関しては基本的に測定できません。
画面上で確認できないものは、基本的に測定できません。
ゲームサーバーを公開していれば測定することが出来ますが、少し難しくなるため、詳細については別記事「オンラインゲームのPING値って?目安の数値と3つの改善方法を紹介!」をチェックしてみて下さい。

まとめ:オンラインゲームのアップロード速度について

今回は、オンラインゲームのアップロード速度について解説しました。
基本的に、普通にオンラインゲームをプレイするだけであれば、アップロード速度はあまり必要ありません。
特定の場面、例えば「ゲームプレイを配信したい」「プレイ動画を投稿したい」というような人は、おおよそ30Mbpsは必要にになりますので、確認しておくといいでしょう。
ラグという点で見ると、大事なのは回線速度よりもPING値です。
「アップロード速度が遅いせいでラグい」ということはあまり考えられませんので、PING値をチェックしてみるといいでしょう。
なお、しっかりとした光回線を利用することで、快適なゲーム環境が作れます。
詳しくは別記事「ネトゲ廃人が選ぶネット回線ベスト3!爆速&安定のおすすめ回線は?!」に記載していますので、気になる方はチェックしてみて下さい。

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次に、ゲーム機器(PS4やSwitch)での測定方法です。
と書いてありますが、XBOXoneでも適応すると思います。