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オンラインゲームのパケットロスとは?発生する原因や改善法を紹介!
オンラインゲームで見かけるパケットロスについてまとめました。
最近人気のApexやFORTNITEなどのTPS(FPS)系のゲームでは、Ping値(○○ms)と一緒にパケットロス値(○○%)が表示されるようになってきています。
「パケットロスが高いとダメ。」というのは何となく分かると思いますが、具体的な原因や改善法で悩んでいるという人も多いでしょう。
そこでこのページでは、パケットロスとはそもそも何なのか、どういったことが原因で起きるのか、改善する方法はあるのかなどをまとめて解説していきます。
ゲームで悩んでいる人は参考にしてみて下さい。
そもそもパケットロスってどういった現象?
まず初めに「そもそもパケットロスって何なの?」という点から見ていきます。
Wikipediaには、パケットロスは以下のように記載されていました。
簡単に言うと、「送る、もしくは送られてきた情報の一部が欠損した状態」のことです。
ゲームで例えると、「弾を撃ったのに、その情報がサーバーに届く前になくなってしまったため、反映されなかった。」というような感じになります。
通常データ消失が起きた場合、失ったパケット(情報・データ)の再送信が行われます。しかし、オンラインゲームで使われる通信方式では再送信が行われないケースがほとんどです。
なので、反映されなかった動作はそのままなくなってしまいます。
パケットロスは何かしら問題があれば数十%になりますが、何も問題がなければほぼ0%に近い数値になることがほとんどです。
FPSやTPS、格ゲーなどのゲームでは数%のパケットロスが勝敗を分けることもあるため、できるだけ0%に近い数値を目指すようにすると良いでしょう。
パケットロスはどうして起きるの?考えられる3つの原因
まずはパケットロスが起きる原因についてです。原因を分けると大きく3つあります。
- 自分のネット関連機器に問題がある
- 相手サーバーに届く過程に問題がある
- 相手サーバーの処理に問題がある
言ってしまえば当たり前かもしれませんが、原因は自分の機器、経路、相手サーバーのいずれかです。
この中で一番困るのが、相手サーバーに問題がある場合になります。
相手サーバーに問題がある場合は、ユーザーとしてはどうしようもないため、サーバーの強化を待つしかありません。最近のゲームで言うと、Apexなんかはサーバーが弱いと頻繁に言われています(ゲームは普通にできます)。
サーバーが弱いゲームをしている人は、運営の対応を待つようにしましょう。
残りの2つの原因に関しては、次から紹介する方法で対応することができますので、チェックしてみてください。
パケットロスを解消する4つの方法
それでは具体的な改善法について見ていきます。
各周辺機器や利用しているネット回線についてそれぞれ見ていきますので、思い当たるポイントをチェックしてみて下さい。
改善法1:LANケーブルをチェックする
1つ目はLANケーブルです。LANケーブルでチェックするのは、「ケーブルの断線/故障/カテゴリ」の3つになります。
LANケーブルは、使用している頻度に関わらず、内部が故障していたり、断線していたりと、通信に何かしらの影響を与えていることが意外と多いです。
なので、「あまりにもパケットロスが多い…。」という人は、予備のLANケーブルや新品のLANケーブルに交換してみるというのが1つ目の方法になります。
また、この時に同時にチェックしたいのがLANケーブルのカテゴリです。
カテゴリはLANケーブルのスペックを表す数値で、現行で販売されているモノには「Cat5/5e/6/6a/7」の5種類があります。
予備のLANケーブルがなく新しいモノを購入する場合は、カテゴリ5e以上がオススメです。特に値段差がない場合は、カテゴリ6aを購入しておくと良いと思います。
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改善法2:ルーター(ハブも含む)をチェックする
2つ目にチェックするのがルーターです。ルーターで特にありがちなのが、「LANポートの不具合・故障」になります。
特にルーターのLANポートに少し不具合がある場合は、「接続は安定するものの定期的にパケットロスが発生してしまう」という気付きづらい現象が起きてしまうことがあります。
なので、このような現象が起きた時は、ルーターの買い替えもしくは使用するLANポートの切り替えを試してみて下さい。
基本的にはLANポートの切り替えで改善するケースが多いですが、5年以上ルーターを利用しているような場合は、ルーター内部に問題がある可能性が高いです。
内部に問題がある場合は、ルーターの買い替えをしましょう。
ここでは全てルーターで解説していますが、ハブやその他の中継機などLANケーブルで接続している端末は全てこの原因・改善法が有効になります。
なので、ゲーム機器から複数の端末で壁まで繋いでいる場合は、各機器でチェックするようにしましょう。
なお、オンラインゲームでオススメのルーターに関しては、別記事で解説していますので、気になる人は合わせてチェックしてみて下さい。
改善法3:ゲーム機器のLANポートをチェックする
3つ目にチェックするのは、ゲーム機器側のLANポートです。ゲーム機側のLANポートにも不具合や故障があることがあります。
実際にあるパターンとしては、LANポートにほこりが溜まっていたり、何かの拍子にポートが壊れてしまったりといった感じです。
この状態の可能性がある場合は、ゲーム機器側の接続端末を切り替えて接続してみてください。(パソコンやその他のゲーム機器などに切り替える)
切り替えて接続が上手くいく場合は、ゲーム機側のLANポート故障になります。
LANポートが故障している場合は、パソコンならLANポートの増設、ゲーム機なら修理をして対処しましょう。
修理の費用はゲーム機器によって異なりますが、Switchなら5,000円前後、PS4なら15,000円前後になります。どちらもオンライン上で申し込みができますので、壊れてしまった人はチェックしてみてください。
改善法4:IPoE(IPv6)通信に切り替える
4つ目は、通信方式に関してです。一部の回線でIPv4(PPPoE通信)を利用している場合、回線の混雑でパケットロスが発生する可能性があります。
対象の回線になるのは、フレッツ光と光コラボ(ソフトバンク光やドコモ光などの○○光系)がメインです。
IPv4(PPPoE)通信は、多くの人が利用するゴールデンタイムに混雑の影響をもろに受けてしまうので、それによってパケットロスが発生するといった仕組みになります。
特に「昼間は問題ないけど、夜のゴールデンタイムだけパケットロスが発生する…。」という人は、この通信方式がネックになっている可能性が高いのでチェックする必要があるでしょう。
改善法は、IPv4(PPPoE通信)を新しい通信方式であるIPv6(IPoE通信)に切り替えることです。
フレッツ光や光コラボの場合は、「IPv6(IPoE) + IPv4 over IPv6通信(v6プラスやv6アルファなどプロバイダによって名称が異なります)」に切り替えましょう。
光回線 | IPoEサービス名称 |
---|---|
GMO × ドコモ光 | v6プラス |
OCN インターネット × ドコモ光 | OCN IPv6インターネット接続(IPoE) |
So-net光 | v6プラス |
ソフトバンク光 | IPv6高速ハイブリット |
ビッグローブ光 | IPv6オプション |
通信の切り替え自体は、無料でできるプロバイダがほとんどです。
各プロバイダの窓口に電話して「IPv6の接続がしたいです」という内容を伝えると案内してもらえると思いますので、IPv4を使っている人は申し込むようにしましょう。
ただし、この通信方式には2つの注意点があります。1つは「特定のポートが開放できないこと」、もう1つは「対応しているルーターが必要なこと」の2点です。
また、 ソフトバンク光 のようにすべてのポート番号で開放できる回線もあります。
ダメな場合はIPv4(PPPoE通信)に戻すこともできるため、そこまで気にする必要はないと思いますが、気になる方は以下記事も合わせてチェックしておくと良いとかもしれません。
なお、以下の動画でIPv6のことを詳しく解説しているので併せて参考にしてください。
改善法でもダメな場合は大元の回線が悪い可能性が高い
上で紹介した4つの方法で改善しない場合は、大元の回線が悪い可能性があります。ゲームをするのにイマイチな回線として挙げられるのは、以下のような回線です。
- CATV回線:Jcom、イッツコム、ベイコムなど
- マンション回線:d.u-NET、レオネットなど
- ホームルーター:WiMAX、Softbank airなど
- モバイルWi-FI:WiMAX、○○Wi-Fiシリーズ
- ADSL回線:フレッツ、Yahoo!BB
これらの回線が絶対ダメというわけではありませんが、悪い影響を与えている可能性があるため、切り替えることができる人は切り替えましょう。
ゲームをするなら、ネット上や実際の利用者からの評判が良い光回線がオススメです。
回線名 | 平均速度 | 平均Ping値 |
---|---|---|
NURO光 | 下り:635.55Mbps 上り:622.8Mbps | 10.95ms |
auひかり | 下り:513.23Mbps 上り:524.03Mbps | 14.33ms |
ソフトバンク光 | 下り:312.47Mbps 上り:341.11Mbps | 16.24ms |
ドコモ光 | 下り:267.85Mbps 上り:284.09Mbps | 18.63ms |
eo光
※関西限定 | 下り:749.41bps 上り:691.47bps | 14.39ms |
コミュファ光
※東海地方限定 | 下り:649.71bps 上り:3642.12bps | 14.29ms |
※速度計測サイト みんなのネット回線速度より
特にオススメなのは、独自の回線網を持つ「NURO光」と「auひかり」です。
これらの2回線はNTTのネットワークに依存せず、トラフィックが急激に増えた場合、独自に帯域を拡張することができます。
そのため、比較的速度が出やすいと言われています。
※関連記事
auひかりの速度にまつわる嘘!IPv6が速い?プロバイダはどれも同じ?
この2回線に次いでオススメなのがソフトバンク光やドコモ光(GMOとくとくBB)です。
ドコモ光はドコモ携帯・スマホのセット割を適用できる唯一の回線になりますので、ドコモで合わせたいという人は検討してみると良いでしょう。
なお、これら以外の回線については以下記事で考察・解説していますので、「回線切り替えようかな…。」という人は合わせてチェックしてみて下さい。
まとめ:ゲームでパケットロスが発生する時の対処法
このページでは、オンラインゲームでパケットロスが起きる原因と改善法についてまとめました。
改善法をいくつか紹介しましたが、特に多いのは、LANポートの故障、通信方式がIPv4(PPPoE通信)になっているという2つが原因になっている場合です。
なので、まずはこの2つをチェックして、その後にルーターやゲーム機器をチェックしてみると良いでしょう。
ルーターやゲーム機に関しては、LANポートの故障以外にも、本体そのものが悪くなっている場合もあるので、その点もチェックしておくと良いかもしれません。
このページを参考にパケットロスが減ると幸いです。
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